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なにしろ、全世界で4000万人(推計)が「殺された」といわれれている。
医学の歴史からみて、インフルエンザを最初にきっちりと記述しているのは、イギリスのジョンストンだとされている。
ジョンストンは1510年にインフルエンザを記述しているが、彼は鼻と肺の出血が、妊娠した女性の場合には重症であることに強い印象を持った。
このときのインフルエンザはマルタ、シシリー島などのイタリアからスペイン、フランスを経てイギリスを襲っている。
このジョンストンのレポート以来、インフルエンザはかなり詳しく的を射た報告がされるようになったようだ。
記録に残るインフルエンザの流行は1580年、1675年。
また、1693年の流行の際には老人が感染を免れたと記述されている。
この記述からみても、当時、インフルエンザは老人を襲うことがわかっていたといえよう。
そして1729年のイギリスのインフルエンザの大流行では、子供と老人で予期しないほどの高い死亡率を記録している。
フランスでは、インフルエンザは1733年ごろまでは冬になるとときどき流行し、それがドイツ、イタリアに拡がったと記録されている。
この記録を追っていくと、1742年から1743年にかけてヨーロッパでインフルエンザが大流行し、東欧人口の90%が擢患したことになっている。
1762年にもヨーロッパで大流行し、さらに1768年の流行の際には、ペテルブルグのエカテリーナ12世のもとに滞在していたヴォルテールが「インフルエンザが弱い老人に取りついた」と嘆いている。
1789年から1790年にかけては、アメリカでも流行し、このときはワシントン大統領が擢患して、ひどい状態に陥っている。
1799年と1800年には別のインフルエンザがロシアを襲い、リトアニアとポーランドを席捲した。
このインフルエンザは1802年から1803年にかけてフランス、イギリスを冒したものと同じものだと推測されている。
このころから臨床のデータも集まりはじめてきて、レポートの体裁を整えはじめている。
そして臨床からインフルエンザは7つのタイプに分類されている。
1889年から1890年にかけては、百年ぶりといわれるインフルエンザの大流行があった。
このときのインフルエンザは記録によると、さまざまな型があったとされている。
それは神経症状を伴うもの、発疹を伴うもの、咽喉部に限られたもの、肺充血と肺炎を起こすもの(これがもっとも重症)、消化器症状を起こすもの、などと分類され世界的にみた場合、1729年から1889年の間に十回、流行しているとみられる。
インフルエンザは大流行することがある。
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